約 3,131,842 件
https://w.atwiki.jp/nanaitatrp/pages/769.html
名前:フリット・フリークマン 性別:男 年齢:22 種族:純人種 容姿:顔は端整。常にスーツ姿 性格:真面目、ややプライドが高い 職業:履歴書に無職と書くのがフリークマンの信念である 能力:切断魔法 その名の通り物体に切断能力を付与する魔法 十八番はネクタイに術式を施した『ウィップエッジ』 その他に基本的な補助魔法や治癒魔法も使用可能 備考: 魔法使いの家系。ゆえに機械オンチはもちろんだが、機械を見るととんでもない奇行に走る変人 本来なら魔法局にも入れる秀才にも関わらず上記が原因で見事に無職 ドロップアウトしたフリークマンは仕事欲しさにアゲガの門を叩く
https://w.atwiki.jp/ishikoro-ss/pages/42.html
メメント・モリ 02 屋敷から馬で南下して十数分、人口250ほどのルニエル村が見えてきた。 件の森はこの村からもう少し南に行ったところなのだが、その前にここで情報を確かめておこうと思ったのだ。 森といってもその規模はかなり大きいので、闇雲に探していては日が暮れてしまう。 昨日、オーク鬼の報告をしてきたのはこの村の住人だったので、その人物に聞けば敵の大まかな位置も掴めるというわけだ。 「ロベールさま!」 村の入り口近くにまで来たところで、一人の青年が俺を見つけて駆け寄ってきた。 「ようこそいらっしゃいました。今日は、どんな御用で?」 「オーク鬼のことについて話を聞きたいと思って。村長はいるかい?」 「ダニエルさんなら家にいるはずです。馬はおれが厩につないでおきますよ」 俺は頷き、馬から下りると彼に手綱を預けた。 この村には何度も来たことがあるので、だいたいの建物の位置は把握している。少し歩くと、ほかの民家よりは造りが立派な小屋敷が見えてきた。 ドアを叩いてしばらくすると、初老の男性が顔を覗かせた。そして来客が俺だと知ると、彼は慌てたように畏まった。 「これはこれは、お坊ちゃま。どうなされたのですか?」 「オーク鬼の件で。できれば目撃者の村人も一緒に話を聞きたいのですが」 「わかりました。では、すぐに呼び出しに行きますゆえ、少々お待ちを」 そう言って村長は村の向こうへ行ってしまった。代わりに屋敷の奥から夫人がやってきて、俺を応接間に案内する。 数分後、村長が一人の大柄な男を連れて戻ってきた。 オーク鬼の目撃者であるその男の話によると、わりと森の浅いところで奴らを見かけたらしい。目にしたのは2体だけだったが、すぐに逃げ帰ったので正確な数まではわからないということだった。 いよいよ対処を急ぐ必要がある。森からいくらか離れているとはいえ、オーク鬼が森の裾付近まで足を伸ばしている以上、この村が襲われる危険性も充分にあるのだ。 「このことは、ほかの村人も知っているので?」 俺の質問に、村長は深く頷いた。 「はい、すでに全員に知らせてあります――」 「ダニエルさんっ!」 ばたりと勢いよくドアを開く音とともに、齢30くらいの男が叫びながら応接間に飛び込んできた。 「おい、ロベールさまの前で失礼だぞ!」 「いや、気にしないでくれ。――そんなに慌ててどうしたんだ?」 大柄な男が怒鳴るのを制して、俺は闖入してきた男に尋ねた。 彼は息切れしていたが、すぐに呼吸を整えると、青くした顔で重苦しく口を開いた。 「ウチのガキが森へ行きやがったみたいでして……」 一瞬で空気が張り詰めたものに変わった。 男は苦しそうに言葉を続けた。 「それに、ダニエルさん……あんたの孫娘のエミリーも付いていったらしい」 「な、なんじゃと!?」 村長は平静を乱したように叫んで立ち上がった。 俺も内心では焦りながらも、それを面に出さないようにしながら、事を確認する。 「その情報はいったい誰から?」 「ほかの子供たちです。ウチの息子――ドニが見当たらないので問い詰めたら、『森に行った』と……。村を出て行ったのは、だいたい二十分近く前だと思います……」 二十分。子供の足でも充分に森に辿り着いている時間だ。そうなると探し出すのにも苦労するかもしれない。 「……オーク鬼については教えていたのでは?」 「それが、どうも子供たちは自分たちを脅かすための方便だと思ったらしいんです。その話が子供たちの間で盛り上がって、じゃあ勇気試しで誰か森へ行ってみようということになって……」 「それで、あなたの息子さんと村長のお孫さんが?」 「ええ。蛙苺や薬草を摘んで帰ってくる、と言っていたようです……」 俺は立ち上がった。 「先に私が森へ行きます。あなたたちは村の男たちを募って、あとから捜索に来てください。必ず複数人で行動し、オーク鬼を見つけたら迷わず逃げるように」 俺は男から、二人が森のどの辺りに向かったかの見当を聞いてから、すぐに外へ出ようとした。 「お坊ちゃま……!」 振り向くと、村長は真摯な表情で懇願の言葉を述べた。 「どうか、あの子らをお願いします……」 「必ず、無事に連れ戻してきます」 俺は強く頷き、そして村の厩へ駆け出した。 一刻も早く、森へ向かうために。 オーク鬼退治ではなく、“子供を助ける”ために……。 ◇ 馬を乗り捨てて森に入ってから数分。蛙苺や薬草の野生する場所は、この林道を道なりに行ったところらしい。 フライで飛んでいくことも考えたが、それには集中力が必要になるので、もし近くに子供がいても気づかなくなる可能性を考えて断念した。 耳を澄ませながら、足を速める。 雑音の少ない今なら、おそらく70メイルぐらいまでの距離であったら人の話し声を聞き取れるであろう。 メイジが魔法を使わなければ、平民とまったく変わらないか――というと、それは否である。 ワルドが気配の察知に優れていたように、メンヌヴィルが熱で周囲を知覚していたように、優れたメイジは平民と一線を画す能力を持ち合わせている。 とくに前世ではただの凡人であった俺にとって、その差異ははっきりと実感できた。 ――空気を感受する。 自分の足音、木々のさざめき、鳥の鳴き声、微弱な風……いくつもの要素が混ざり合った中から、子供の気配を見落とさぬよう意識を高める。 擦り切れそうになる神経に鞭打って前進する。 そして、しばらくし―― 「……っ!」 聞こえた。 小さな嗚咽。 ここから、50メイルほどの距離。 走る。前へ。 緩やかに曲がる林道の先に、その子はいた。 涙を枯らしたのであろう赤い目。 丈の長いウプランドは途中で転んだのか、土で汚れている。 俺はすぐに彼女のそばへ駆け寄った。 「エミリー、だね?」 「…………う、ん」 なんとか声は出せるようだ。 「もう一人の男の子――ドニは?」 「…………」 俯き、押し黙る。 だが答えさせなければいけない。もしかしたら、まだ間に合うかもしれないのだ。 俺は杖を取り出し、呪文を唱えた。使ったのは心を落ち着けさせる魔法。 俺の“水”でも多少は効果があったのか、エミリーはようやく口を開いた。 「オ、オーク鬼が……現れて。それで、ドニが、囮になって……わたしを逃がして……くれたの」 「……ドニの行方は、わかるかい?」 エミリーは少し考えてから言う。 「ドニは、オーク鬼を……“いつも使ってる道”までおびき寄せて、足止めするって言ってた。それを辿れば……」 「いつも使ってる道、というのは?」 「……蛙苺が生えている場所に行くための、近道。……狭い獣道だったから、それでオーク鬼を撒くつもり……だったんだと思う」 「それじゃあ、その獣道の場所を教えてくれるかい?」 エミリーは首を振った。 「言葉だけじゃ、わからない。わたしも……ついていく」 予想だにしていなかった申し出に、俺は困惑した。 「ダメだ。オーク鬼を見たんだろう? 奴らは危険なんだ」 「でも……ドニを早く助けなきゃ……!」 俺は言葉を詰まらせた。 ドニの捜索に手間取れば、その分、彼の危険が増すことになる。たしかに俺より森に詳しいであろうエミリーを連れて行ったほうが良策かもしれない。 いざとなったらフライで一緒に逃げることもできる。それに、ここで村に帰るよう説得している時間も惜しい。 「わかった。魔法で移動するから、俺の背にしっかりと掴まれ。その獣道のある場所まで行ったら合図してくれ」 「うん……」 エミリーが背中にしがみついたのを確認し、俺はフライのルーンを唱えた。 背におぶっている分コントロールはむずかしくなるが、それでもフライは俺のいちばん得意な魔法だ。バランスを崩すこともなく、地上30サントの空を翔る。 「……ここ!」 飛翔から一分ちょっとのところで、エミリーが声を上げた。 速度を緩めつつ着地し、フライを解除する。エミリーはすぐに走り出し、道から横に外れた木々の隙間を指差した。 その先を見ると、かなりの隘路だったが道として続いているようだ。なるほど、こんな方寸では言葉で説明されても、見つけ出すのに苦労したことだろう。 俺はその獣道の周囲を確かめた。 どこにも木々が倒されたような跡がない。 ここまで綺麗だということは、ドニがこの道を通ったのを見てオーク鬼が諦めたか、あるいは、ここまで来る前に―― 「――エミリー」 俺は嫌な予感を抱きつつも、獣道に足を踏み入れようとする彼女の腕を掴んだ。 「……この道を教えてくれただけでも充分だ。やはり、きみはもう戻ったほうがいい。しばらくすれば、村の大人たちがこの森にやってくるはずだから」 「――いやっ! ドニと一緒に帰りたい……!」 その返答に一瞬、思わず呆然としてしまう。気を取り直した俺は、一つ小さなため息をついた。 エミリーは瞳には強い意志が宿っていた。 この子はオーク鬼をその目で見たはずだ。それでも奴らを恐れずに、こうまではっきりと言えるとは。 己を囮にしてエミリーを逃がしたドニもそうだが、勇気試しこの森に来たというのも納得できる果敢さだった。 ……ここで考えている暇もないな。 「俺の後ろを決して離れないように。それとドニの行方について何か気づいたことがあったら、すぐに知らせてくれ」 「うん! ……えっと、あ……」 ふとエミリーは重大なことを思い出したかのような顔をした。 俺が眉をひそめると、彼女は慌てたように口を開いた。 「あ、あの。もしかしてお兄さんって……ロベールさま?」 「……ああ、そんなことか」 こんな剣呑な服装ではさっきまで気づかなかったのも無理ないか。 俺は表情を緩めて、心配げな顔をしているエミリーに言った。 「こんな時だし、気にすることはないさ。それよりも、準備はいいか?」 「うん――は、はい……」 顔を赤らめながら言い直したエミリーに、俺は苦笑して――すぐに真顔に戻す。 「行くぞ」 獣道に足を踏み入れ、エミリーが後ろについてきていることを確認しながら、なるべく早足で進む。 おおよそ五分。 ドニにも出会わず、狭い道を潜り抜けてようやく辿り着いた場所は、蛙苺の野生する疎林だった。樹木が少なく日も差すため、周囲の様子は明瞭だ。 一見したところ、どこにも子供の姿は見当たらない。 ここに来るまでの道にも、この周囲にもドニはいなかった。なら、どこへ行ったというのか。 オーク鬼を撒いたドニは道なき道を通って森を出る方法を取った……ということを願いたい。 それなら森を出るのに時間はかかるものの、オーク鬼と再度鉢合わせする可能性も低いからだ。 「あそこ……道が」 ふとエミリーが指を差して言った。 その先を見ると、大きな力で無理やり折られたような細い木が転がっていた。さらに、そこから森の奥へつながっていると思われる道があった。 「ちょっと前までは、あんなのはなかった。きっと……オーク鬼の作った道です」 なるほど。 おそらく、オーク鬼たちはもともとこの森の奥のほうに住んでいたのだろう。それが活動領域を広げて、人里近くのここにまでやってきたのだ。 ……さて、どうしようか。 腕組みしながら黙考していると、エミリーがはっと何かに気づいて叫んだ。 「あそこ、ドニの……!」 オーク鬼の道のほうへエミリーは駆け出した。 「お、おいっ!」 慌ててそのあとを追いかける。 先走ったエミリーに追いついた時、彼女はしゃがみこんで何かを手にしていた。 それは―― 「……靴?」 俺は怪訝な顔でその物品を見つめた。 先のエミリーの言葉からすると、これはどうやらドニの靴らしい。 明らかに、おかしい。 こんな森で靴を脱ぎ捨てるメリットはありえない。 考えられるケースとしては……なんらかの事故で靴が脱げたが、それを回収している暇がなかった。 つまり、オーク鬼に追いかけられていた? それとも―― 「待て」 先へと道を進もうとしていたエミリーを、俺は強い声で制止した。 エミリーはドニの靴を抱きしめながら、震える声を搾り出した。 「この、先に……ドニがいるかも、しれない」 薄々ながらエミリーも予感しているのだろう。 だが、だからこそ同行させることが憚られた。 「あとは俺が調べておく。だからきみは――」 「いや! わたしも行く! 一緒に連れていってください!」 なかば狂乱したようにエミリーは騒いだ。 俺は心中、苦い顔で悩んだ。 彼女がこんな状態では、無理に一人で帰らすのも怖い。俺の指示を聞かずに独断でドニを探しに行きそうな雰囲気である。 それを踏まえると、やはり今までのように俺と同行させたほうが無難ではないだろうか。 「……わかった、落ち着け」 俺は腰を低くして、エミリーと目線の高さを合わせた。 その瞳をしっかりと見つめて、 「――何があっても、俺から絶対に離れるな。いいな?」 いっそう真剣味の帯びた俺の声に、エミリーはびくりと押し黙ったが、しばらくしてこくりと頷いた。 「…………はい。わ、わかりました」 「よし。じゃあ行こう」 ここからはオーク鬼と出くわす危険性も高くなる。俺はエミリーより少し前を先行し、前方の気配に集中しながら足を進めた。 道は木々をなぎ倒して作った粗雑なものだったが、それでもオーク鬼が通るものであるためか、道幅は広く人間にとって通行に不便はなかった。 五分ほど歩きつづけたところで、俺はふと気配を感じた。 エミリーに止まるよう命じ、瞑目する。 研ぎ澄まされた神経が、風から伝わる情報を捉える。 距離と位置からして、この道の先だ。 ドニ? 違う。 気配の数は複数だ。 「……エミリー、一度この道から外れるぞ。魔法で移動するから、俺にしがみつけ」 「は、はい……」 エミリーを背負った俺は、レビテーションで浮き上がった。 その状態を保ち、道から外れて、気配に注意しながら木々の間を移動する。 先ほど捉えた気配へと近づいてゆく。 しばらくすると、豚の鳴き声のようなものが聞こえてきた。 間違いなく、オーク鬼である。 数は――最低でも三体。 背後で息を呑む声が聞こえた。 大丈夫か、と問うと、小さく肯定の言葉が返ってきた。 ここにオーク鬼がいると判明した以上、エミリーには悪いが、もうドニの捜索は諦めるしかない。 だがその前に、ここまで来たなら敵数を正確に把握しておきたかった。判明している三体以外にもまだいるとなると、対策も変わってくるからだ。 レビテーションでゆっくりと進む。 エミリーを背負っており、できるだけ気配を殺しつつ、さらにオーク鬼にも気をつけながらのため、少々精神力の疲労が大きかった。 少しして開けた場所が前方に見えた。 そして、オーク鬼の姿も。 目に入る数は、やはり三体。 オーク鬼たちは歓喜の鳴き声を上げながら、何かを取り囲んでいた。だが手前にいる巨大な石斧を手にした一体のせいで、それの様子は見えない。 石斧を持ったオーク鬼は、おもむろにその得物を持ち上げた。 ――あれは、もしかしたら。 そう思った時には、全てが遅かった。 オーク鬼が石斧を一気に振り下ろした。 と同時に、切断された“ソレ”が衝撃によって転がり飛んだ。 眼が合った。 胴と分かたれた、少年の生気のないその眼と。 「いやああぁぁぁぁ!」 恐怖による心の奥底からの悲鳴。 そのせいで集中が途切れてしまった俺は、レビテーションの効力を失い落下した。 まずい。 そう思った俺は、咄嗟に自分がエミリーのクッションとなるように姿勢を下向きにさせる。 二メートル程度からの落下だったが、エミリーを背負っているのと受身が取れなかったせいで衝撃が強く、すぐ身動きが取れない。 すでにオーク鬼はこちらのほうを向き、敵意を向けていた。 「ぅああぁぁぁぁ!」 恐慌状態に陥ったエミリーはその場から逃げるように走り出した。 「ま、待て! 戻ってこい!」 叫びつつ、立ち上がる。 ドニが生きておらず、オーク鬼に発見されてしまったからには、エミリーを連れて逃げるしかない。 最悪、魔法で眠らせて無理やり連れ帰ることも考えていたが―― 「クソッ!」 間にある木が邪魔な上に、エミリーとの距離が離れすぎて“眠りの雲”を使うこともできそうにない。 俺は内心で舌打ちし、背後を振り返りながらルーンを唱える。 「……ラナ・デル・ウィンデ」 オーク鬼たちは武器を振り上げ、耳障りな鳴き声とともに俺へと突進してきていた。 いちばん前にいる一体に向けて、杖を振り下ろす。 エア・ハンマー。 空気の槌がオーク鬼の足を掬ってその巨体を転ばせた。 それが邪魔となって、もう一体もたたらを踏む。足止めとしては充分だろう。 俺は反転すると、すぐに疾走した。 エミリーの姿はまだ視界に入っている。俺の足なら見失うこともない。 「エミリー! 止まれ!」 声を投げかけるが、耳に入っていないのだろう。 エミリーは言葉にならない叫びを上げながら走っていた。 やがて、エミリーはここに来るまでに使ったオーク鬼の道に戻り出た。 その道を走ってくれるのなら、木々にぶつかることもなくフライですぐに拾って飛び去ることもできる。 ひとまず、これで安心か。 そう思い、エミリーに続いて道に躍り出た。 そこで目にしたのは、呆然と立ち竦むエミリー。 そして、彼女の前でにいっと下卑た笑みを浮かべるオーク鬼。 ――先回りされた? あるいはあの三体以外にもほかのオーク鬼がいて、偶然出くわしてしまったのかもしれない。 オーク鬼は、人間ほどの大きさの棍棒を振りかぶった。 ……くそっ! 「――ラナ・デル・ウィンデ」 ルーンの詠唱。 そして杖を振り下ろす―― 刹那、目の前に紅い花が咲いた。 衝撃に吹き飛ばされた少女の体が、俺の横を転がっていった。 「…………ぁ」 悪寒が全身を駆け巡る。 杖を持つ手が震えた。 強烈な吐き気を理性で堪えて。 後ろを、振り向く。 「…………」 それは原型を留めていなかった。 顔は完全に潰れ、脳漿と血がぶちまけられている。 首がつながっていることが奇跡なほどである。 知らず、膝をついていた。 あの時、エミリーの申し出を断って村へ帰していたら。 あの時、楽観せずしっかり説得して諦めさせていたら。 あの時、欲を出さず素直に彼女を連れて帰っていたら。 あの時、恐慌した彼女の行動にすぐ対応できていたら。 あの時、―――― オーク鬼がすぐ後ろで、棍棒を振りかぶっていた。 俺は振り返ると、無造作に杖を振った。 解放された魔法が、オーク鬼の巨体に直撃する。 人間の五倍ほどの体重を有する亜人は、紙屑の如く吹き飛ばされた。 ……ついさっき、いとも簡単に殺された、エミリーのように。 震えは止まっていた。 悪寒は激情へと変わり。 そして激情は強い魔力へ。 滲む涙を乱雑に拭い、ルーンを唱える。 ウィンディ・アイシクル。 幾本もの氷の矢が、地に横たわっていたオーク鬼に止めを刺した。 ……まだだ。 俺は道の反対側を振り向いた。 仲間のオーク鬼が三体、こちらへと駆け寄ってきていた。 来いよ。 俺が殺してやる。 ウィンド・ブレイクの魔法を唱え、やつらに放つ。 普段とは比べ物にならない威力の暴風がオーク鬼を襲う。 一体に直撃――だが残り二体はそれに吹き飛ばされることなく、さらに憤怒して俺へと近づいてくる。 ルーンを詠唱しながら、腰にあるスティレットを引き抜く。 「……デラ・ソル・ウィンデ」 目前にまで迫ったオーク鬼の石斧による薙ぎ払いを、フライをかけつつ跳躍して避ける。 その勢いを利用して、からぶって隙だらけのオーク鬼の眼球に、憎悪を込めて鋭い剣先を突き刺した。 奥深くまで貫いたのを手応えで感じ取り、フライの進行方向を変えてスティレットを無理やり引き抜く。 致命傷を負ったオーク鬼は絶叫した。 苦しんで死にやがれ。 そう心中で吐き捨てながら、俺は残った一体の背後に降り立った。 ルーンを唱える。 オーク鬼は慌てたようにこちらに向き直り、得物を振り回した。 風を読む。 死の軌跡を、最小の体捌きで回避する。 まるで当たり前のように、オーク鬼の攻撃を避けることができた。 「ラナ・デル……」 攻撃を外して体勢を崩したところに、風の槌を撃ち込む。 吹き飛ばされたオーク鬼は、よろよろと立ち上がった。 そして――武器を捨てて逃げ出した。 その背に氷の矢を突き立ると、オーク鬼は地に伏して斃れた。 ほんのわずかな時間で、オーク鬼は全滅した。 呆気なかった。 それほどの力を、メイジは――俺は有しているのだ。 俺はエミリーのそばに歩み寄った。 「……………………」 だというのに。 幼い子供ひとり守れなかった。 なんて不様。 なんて滑稽。 なんて愚劣。 「う、えぇぇ……」 堪えきれない気持ちを吐き出すかのように嘔吐しながら、俺はふと思い出した。 ――必ず、無事に連れ戻してきます。 とんだ自惚れだったよ、ロベール・シャルル・フーケ・ド・ベリール。 NEXT 最初のキャラとものっそい変わってる気がするが、気にしてはいけない。 名前
https://w.atwiki.jp/dramatheater/pages/53.html
BesucherP シュールな笑いを誘うコメディからほろりとくるシリアスまで、アイドルの様々な表情を独特の感性で描く。 代表作 【陰鬱な、重苦しいだけの】 桃子がジュリアに語り出すその内容は…。桃子の心中を巧みな筆致で描いた前後編の、前編にあたる作品。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (作品URL) 作品リスト 闇なんていつか時が押し流して。(桃子:ジュリア:x) ディフィカルト・プロブレム(ロコ:律子:小鳥) 765プロ恒例お花見を前に(雪歩:真:やよい) 初めての食レポ??(桃子:星梨花:翼) アイドル・イズ・ノット・デッド(ロコ:x:ジュリア) それは元気が生まれる前の話【しんみり系】(響:x:律子) デイ・ビフォー・IMC(ロコ:桃子:x) ドラマショッピング「それ」(星梨花:瑞希:貴音) フリスキーがお好きでしょ。(ロコ:エミリー:貴音) 猫にふたたび。(エミリー:x:貴音) コメント 名前
https://w.atwiki.jp/millionss1st2019/pages/51.html
探偵と書かれていたので、TBシリーズの紬を連想しましたが、むしろ和のテイストでしたね。不思議な雰囲気の中で、じんわりと心が温かくなるようなお話で素敵でした。 -- (Cな人) 2019-06-19 23 39 40 おぉ!ミステリーだ!ワクワクと構えていたところから、すごくノスタルジックな雰囲気で物語は始まって驚きました。そこから物語の引力に吸い込まれて、切なくなったところにあったかくなる結末。短く綴られた物語の中で沢山の感情を体験できて作者様の掌の上でローリング△さんかくした気分です。 -- (タオール) 2019-06-20 00 55 17 紬とエミリーの和コンビと伝奇的な仕掛けが良い案配で溶け合い、とても素敵です。 -- (もりやりりを) 2019-06-21 00 24 59 何だか不思議な雰囲気のあるお話でした。 登場するのが紬とエミリーということで、お話の舞台も内容も、和のテイストに溢れています。 ラストシーンは、思わず『なるほど』となる、綺麗で爽やかな読後感のあるお話でした。 -- (uskP) 2019-06-22 17 40 37 ふんわりと、ほのぼのと、不思議で優しいお話 ちょっと悲しく、でも幸せな結末にほっこりしました 少しの掛け違いでこの結末が迎えられなかったかと思うと切ないですね 読んでるこちらも優しい気持ちになれる素敵なお話でした -- (ラピス) 2019-06-25 08 28 38 めっちゃ好きです。お話も奥が深かったですが、 この紬ちゃんだからこその話になっていて、ちゃんと物語になっててすごかったです。 -- (フワピッ僧) 2019-06-30 16 24 12 良かったです。全体を通して不思議なお話なのですが、不快感が全く無く、むしろ読み進めていくとどんどん心が暖かくなりました。色の描写が印象的で、読み手も常に色鮮やかな世界に浸っているかのようでした。ありがとうございます。 -- (かめぴP) 2019-07-06 17 04 57 情景を容易にイメージできる、引き込まれる地の文が全体的に素敵な作品。 特に一ページ目に溢れるこの先の展開に期待を予感させる空気、語り口に心は大いに盛り上がったものの、その後に続く本編では必要最低限の描写、物語の核心部分とその雰囲気作りに絞って語られるのみとなってしまったのは個人的に惜しいなと思ってしまった所。 とはいえ、それも本作を怪談モノ(と私は言いたい)として捉えた場合、むしろこのばっさばっさとシーンが切り替わる小気味よさこそ楽しむべき要素のようで。読者が分かり切っている事をくどくど説明せず『少女の正体』を追い続ける。その結果、ラストには彼女の意外な正体に裏切られて――ノスタルジックなお話の着地が読後、幸せのおすそ分けをしてくれるような掌編だったと思いました。感動怪談、みたいな。 -- (餡煮詰め) 2019-07-16 23 10 17 紬とエミリー。和コンビのゆったりとした時間軸の中で小気味のいい展開で見ていて笑顔で読むことができました。 最後まで読んでなるほどとなるいいお話でした -- (三才駅) 2019-07-21 17 57 57 登場人物や場所が最小限なのに味わい深い仕上がりになっていて凄いと思いました。不思議な出来事を受け入れられる2人の心の柔らかさが素敵ですね。 -- (azuu) 2019-07-26 21 39 30 このお話は少し、状況と対応のアンマッチが気になりました。 女の子を見て紬が気絶するシーン、エミリーはもっと動揺するんじゃないでしょうか? 突然脈絡もなく倒れたら、119番に連絡するか、あるいは紬の実家に連絡するのが普通の行動なのではないでしょうか? ずっとここにいたという女の子。では、冒頭の紬はどこでお留守番をしていたのでしょうか? 紬の家じゃないのでしょうか? 自分には叔母の家とは読み取れませんでした。 女の子の探しているモノ。普通は女の子に何を探しているのか聞かないのでしょうか? 女の子はもう少し何かを探し回らないでしょうか? なぜ、紬はエミリーの話を聞いて、濡縁の下を探したのでしょうか? 女の子があられた、あるいは消えた6歳くらいの頃から、モノが失われていたのだとしたら、ソレは外に10年以上置かれていたことになります。 さすがに風化しないでしょうか? 個人的には起こった状況に対して、対応する行動がかなり不自然に感じました。 もう少し取った行動に対しての説明や理由が必要だったのではないかと思います。 お話としては、金沢旅行にいった紬とエミリーが紬の幼なじみに会うはなし。 女の子の真相も個人的には好きです。 紬とエミリーを意識してなのか、日本的な言葉がちりばめられているなという印象です。 行李・濡縁・小糠雨。 個人的にはすごく良いと思うのですのが、ぱっと見それがどういうモノ、どういう状況なのか分からない人も多いのではないかなと感じました。 -- (kotobuki) 2019-08-15 17 41 42 世界観に引き込まれた 出てきた女の子のことをあれこれ妄想した -- (kbt) 2019-12-08 13 39 24
https://w.atwiki.jp/pgrepublic/pages/118.html
エミリア=ノイマン(愛称 ミリィ) 作者:ずく ( zuku ) user_id=313 性別:女 身長:140cmくらい 出身:ダイライヤ 現在地:ダイライヤ 年齢:13歳 種族:人間 職業:無職 性格:好奇心旺盛、あまりものを考えない楽天家 趣味:歌(よく広場で歌っている。) 口調ははっきりはきはき。 返事「うん」 語尾「~だよ」「~だね」 子供口調? 丁寧語は滅多に使わない。 魔力に耐性がない。 ノイマン家の次女。 ある日知らぬ間にフォークローブの森にいて 通りかかった吟遊詩人に連れられ家に帰り着く。 吟遊詩人を師匠と呼ぶようになり 現在も真似事で歌ったりしている。 ほんの少しだけ気持ちを和らげる効能があるんだとかないんだとか。 [キャラを描いてもOK][コラボOK] 幸せな家族のひととき。 母親はいないけど、 父と娘二人どこにでもある平凡な日常。 その平凡を満喫する父親と娘。 3年ほど前、次女が行方不明になる。 ある日ひょっこり帰ってきたのが一ヶ月前。 まだ少々の悩みの種はあるが そんな事で悩める事が幸せな家族。 関連キャラ アイザック- おとーさん トリーネ- おねーちゃん 彷徨える扉- ダイライヤ湖畔⇔フォークローブ森 シャチモドキ- くろいさかな? 狐の使い魔- 興味津々 ネリベリア- ひざまくらzzz ロップン- zzz 関連イラスト 企画PQ 一家団欒 (image_id=70429) - ずく ( zuku ) 企画PQ 迷子 (image_id=70645) - ずく ( zuku ) 企画PQ 森の声 (image_id=71003) - ずく ( zuku ) 企画PQ:真夏の夜の宴 (image_id=71066) - dome ( dome ) 企画PQ:パラレルビーチ (image_id=71362) - ずく ( zuku ) 企画PQ:TO風ステータス画面 (image_id=72069) - 福田(改) 企画PQ:子供姉妹+α (image_id=72102) - 高城蓮而 企画PQ:化け狐(image_id=72945) - ずく ( zuku ) PQ 合作/ぷちキャラ第五弾 (image_id=72991) - あなべべ 企画PQ:真夏の事 (image_id=81023) - ずく
https://w.atwiki.jp/nikkegg/pages/190.html
エミリア陣営 親竜王国ルグニカの次代の王を決める王選において、王 候補としてエミリアを擁する陣営。 所属ニケ エミリア ラム レム
https://w.atwiki.jp/flightglide/pages/484.html
例えば今日のように、盗んだ物とお金を全て取られ、店に連れ込まれた後。液体を吐き咳き込む喉を押さえ、水溜りに顔を突っ込んでいる時。 僕が思い浮かべるのは、いつも真逆の光景だ。 針葉樹林が風で揺れ、草食動物が野山を駆ける。 肉や配管が所狭しと並び、太陽の光すらろくに差し込まないこの旧軍港地区よりも、もっと自然らしい場所だ。 一度も見た事がないのを除けば。 帝都──インダストラリーゼ。 そんな名前はもはや過去のものだ。「帝作戦」だなんて大それた仰々しい戦いが起き、僕の全ては奪われた。 宰相派の貴族の下で生きていた両親が、貴族の身代わりで逮捕され、僕だけが取り残された。両親を逮捕した近衛騎士は僕の事をこの貧民街に放逐し、六王湖へ逃げた貴族など眼中になかった。 帝都に宰相派貴族の居場所はない。元宰相派貴族という証はないが、今まで貴族として優雅に暮らしていた僕にこの暮らしは耐え難い。 妙に女顔であるせいで今日みたいな目に遭うし、元貴族には物取りのスキルなどない。 痛む頭を片手で抑え、空いたお腹を抑え、焦げ付いた旧軍港地区の匂いを鼻から吸うと、けんけんと肺から咳が出る。 周りにあるのはゴミ捨て場、食べ飽きて捨てられた人工肉や排泄物、馬糞や犬の死骸などが回収されずに放置されている。 ここは帝作戦で崩壊した軍港地区跡地、その近そうに作られた無限の回廊。暮らす人々は男も女も一度も風呂に入ったことがなく、酒を片手に一度も磨いていない歯から罵声を放つ。 店という名の物乞いの商売皿には小銭すら入らず、裏路地からは微かに甘い悲鳴が聞こえてくる。 周りの人々はトボトボと歩く僕などに気にもせず、ただただ自分だけのことを考えて生きている。そんな世界だ。 最後に食べ物を口に運んだのは三日前、それ以来体が凍てつくように凍るのを感じている。 僕は足を前へ送る事をやめた。 路地脇にへたり込み、冷たくて汚い路地に体を横たえる。 このスラム街を元貴族が一人で生きていくなんて無理だ。いっその事、ここで寝て死体ひとつを作ろう。次の朝清掃員が迷惑そうに僕の片手を取り、他のクルカの死骸と共にゴミ捨て場に捨ててくれるはずだ。 そう決意した僕の耳を、突然鈍い雷鳴が打った。 雷鳴ではなく低く重い生体機関の鳴き声、すぐにそれに気づき、僕は仰向けになって微かに見える空を見上げた。 焼け焦げた空への道を、大きな影がごごごと覆い隠す。赤く燃えるような色の船体に青い生体器官、携えた長砲身砲が新鋭戦艦である事を意味する。宰相派が思い思いに作った宮殿まがいの戦艦とは大違いで、まさに戦う船だった。 伸びた髪を水溜りに付けながら、僕は手を伸ばした。この手を天使が取ってくれると思い、僕はあの船の向こうへ手を伸ばした。 「死にたくないわよね?」 その手を、女性の優しい声が取った。 「まだ死にたくないわよね?」 女性兵士はそう言った。 ◇◆◇◆◇◆◇◆ フリッグ・インペラート・クランダル女帝殿下のファンは多い。ラツェルローゼに並び、同じ近衛騎士の長であり新生クランダルト帝国の長でもある彼女。それを信仰しない近衛騎士が居ないのは、まあ当たり前の話だ。 しかし、近衛騎士の中にはその忠誠心を私利私欲に利用するズル賢いのもいる。例えば忠誠心を言い訳に使役艦隊を増強したり、忠誠心はあるから休ませてくれと豪遊をしたりである。 この目の前にいる近衛騎士も、そのズル賢い人の一人だ。 足を揃えて旗を持ち、服を揃えて行進する少年たち。ノイエラントの外れにあるこの宮殿に、実に数百人の少年たちが集まっていた。 少年たちは足並みを揃えて踵を鳴らし、軍隊の如き整った整列を整え行進する。 あどけなさの残る少年たちの目線は壇上に座る少女、フリッグ女帝陛下に捧げられており、彼女もその姿を見て静かに微笑む。 しかし、その彼女の微笑みには少し悲しげな表情が見え隠れする。 それもそのはず、彼らの手には子供に似合わない物騒な小銃が握られていた。小綺麗な旗も新生クランダルト帝国の旗を掲げており、彼らが帝国に対して忠誠を誓っていることが見える。まだ幼いのにも関わらず、だ。 「「「「ミーレ・インペリウム!」」」」 壇上に座るフリッグ女帝殿下に対し、帝国式の敬礼をする少年たち。 彼らの意思は硬い。自分が何か言える事は少ないと悟り、私──カレン・リューメリン少佐は口を噛み締めた。 鉄の味のする口の中を収め、再び私はまたあどけなさの残る少年たちを見た。彼らは今後兵士になるよう運命付けられている。 フリッグ青少年団──通称 フリッグユーゲント 。 上級近衛騎士エデルガルトが設立した、フリッグ殿下に忠誠を誓う青少年団だ。名前の通り構成員のほとんどが未成年の少年で占められている。 その設立は帝作戦直後。まだ懐疑的だった民衆のフリッグ殿下に対する忠誠心を集める為、フリッグの為に忠誠を誓う少年たちを募って集められた。 もちろんこの事はフリッグ殿下とラツェルローゼの公式公認。少年たちは自ら進んで志願し、フリッグ殿下に報いる為日夜フリッグ殿下のイベントに出席、パレードでの行進などのパフォーマンスを行う……だけの組織だったはずだ。 それが今では本物の小銃を持ち、兵士になる準備をしている。明らかに間違った道を歩んでいるのは目に見えている。 ……まあ、この組織が初めから間違った道を歩んでいたとも言える。近衛騎士の中には自分より若い男が好きで好きでたまらない奴もいる。忠誠心の現れと言いくるめ、青少年団を作って少年たちを侍らせる、そんなズル賢い奴らによって設立された。 だからこそ、侍らせている少年団に徴兵命令が出た時、彼女らは真っ先に反対するかと思っていた。かと思えば彼女らは真っ先に賛成し、少年たちに軍事訓練を追加した。 この徴兵命令にフリッグやラツェルローゼの意思は絡んでいない。この組織を作り、徴兵したのは私の隣の女──エデルガルト・ラインマイヤー中将だ。 整列する少年たちを見てニヤニヤ笑うその口を抑える。 「今日! 16歳になった少年たちが兵士へと志願した! 皇女殿下の土地を北の悪魔から守る為に!」 近衛騎士エデルガルトは壇上に立ち、マイクに向かって叫んだ。 「貴様らユーゲントは!フリッグ女帝陛下のに命を捧げると誓うか!?」 「「「「はい!」」」」 「帝国のために命を捧げると誓うか!?」 「「「「はい!!」」」」 エデルガルトはその様子を見てニヤリと笑った。 「今日から貴様らは大人と同じ兵士だ! 歓迎するぞ!!」 「「「「はい!!!」」」」 少年たちは純粋無垢な目で近衛騎士の女性らを見て、笑顔で返事をした。 「狂ってる……」 その狂った様子を見、私もエデルガルトの次に壇上に立ち、私は── その日の執務を滞りなく終え、今私は執務室で今日のパレードの報告書をさらさらと書き上げている。削れかけた古い万年筆が紙に擦れ、要目を全て書き出す。 「何かあったかしら……」 パレードだけでは報告する事柄が少ない。全く無いと言っても過言では無い。実際報告書を要求した上もそんなに紙の数は要求していないらしく、ただ出来事を日記のように記して記録しておくだけのものらしい。 少なく短い報告書でひぃひぃ言っている私はまだ幸せ者だろう。北側では民主主義であるが故にもっと多くの報告書を要求されるらしい。 考えるだけでやりたくは無い。短い報告書を書くだけでもこんなに苦労しているのに、さらに多くの報告書を要求されるなんてたまったものじゃ無い。 ──そういえば…… 今日のパレード、一人だけ他の子に着いて行けてないバテた子がいたのを思い出した。どこかから転属してまだ慣れてないのか、それともそもそも団体行動に慣れてないのか、隊列が乱れかけたりしていた。 終わった後解散した後もベンチに座ってバテていた上、他に友達も居なさそうな子で少し心配になる。 「あの子は……確かインダストラリーゼ支部から派遣された子だったな」 腕を組みながら思い出す。今日何人か来た他の支部の子全ての顔を覚えているが、一際金髪が長く女の子のような見た目をした少年だった。いつも下を俯いていたのも覚えている。 「名前は確か……フリットだったかしら……」 仲間の近衛騎士が彼に対して声をかけると、びくついた様子で驚いたのを見ると、戦場の砲声や銃声を聞いて耐えられるかどうか心配だ。 「彼だけは外せないかしら……」 彼だけは徴兵命令から外したいという私情に駆られる。とりあえずは彼のような心配になる子がいることを報告書にさらさら書き起こし、私は報告書を完成とした。 紙を束ねて封筒に入れ、執務室の机から立つ。廊下へ出るとまもなく団員の消灯時刻、宿舎から騒ぎ立てる声は薄くなっていた。 佐官執務室から上層部の執務室へは、一度宿舎を通らなければならない。というかここフリッグユーゲント本部は団員の宿舎も兼ねており、近衛騎士がそこを経由して行き来する事で監視の体制を作っていた。 本当は侍らせる少年たちの顔を見たいだけに過ぎないのだが、一応将官以外は宿舎の部屋を開けることは禁止になっている。大人の女性が子供に手を出さない為の措置、になっているはずなのだが…… 「貴様! 答えろ!」 アレア大尉という部下の近衛騎士が宿舎の扉を半開きにして怒鳴り声を漏らしているのを見て、私はため息をついた。 ◇◆◇◆◇◆◇◆ 自由時間が終わった後、僕は新しい宿舎に直行した。別にやる事もないし友達も居ないここでやるべき事もない。 なら新しい友達を作れと言われればその通りだが、残念ながら僕には無理な話だ。昔から貴族として普通の社交性を教育されてこなかった僕にとって、ここは窮屈で仕方ない。 けれど、ここ以外に居場所はないのは事実だ。他の居場所は帝作戦で潰され、親は未だに拘束されている。 僕を見つけたユーゲントの創設者の女の人は、僕の状況をわかっていたのか、こう言った。 ──お前がユーゲントに入るなら親の無実を証明してやる。 ──そしてお前にも、居場所を与えよう。 宿舎に戻った後はベットで昼寝をするだけだ。今日は新しい環境に放り込まれて一段と疲れている。まだ僕の頭に慣れてない硬い枕に頭を預け、目を瞑って寝ようとする。 「寝れない……」 やはり慣れていない環境のせいか、いまだに寝付けない。気づけば自由時間が刻々と過ぎていき、僕の安らぎの時間は消えていく。 そんな時、ガチャリと扉が開く音で僕はさらに目覚めた。 「あれぇ? あれれぇ?」 もう、そんな大声で言われたらもう寝れないじゃないか。 「こんな所に近衛さん以外の女の人っていたっけ?」 絵に入ってきた彼は僕に近づき、興味津々に顔を見た。 「え?」 「あ、でも声は男の子だ! 君は新しく入ってきた子!? 名前は!? どこから来たの!?」 「え、えっと……」 いきなり質問攻めにされ、僕はたじろいで少し後ろに下がる。この子は新しく入ってきた僕に対して興味があるのか、キラキラした目で問いかけてくる。 「ま、まって! 一つづつ説明させて!」 「いいよ!」 僕は彼の了承を聞きつつ、一つづつ説明を始めた。僕が新しく入ってきた子である事、自分の名前、帝都から来た事。 「へぇ……フリットくんか! よろしくね! 僕アストル!」 彼──アストルは満足したように言った。 「う、うん……」 「いやぁ……僕インダストラリーゼから来た子初めて見たなぁ!」 「インダストラリーゼ?」 「?、帝都は今そう呼ばれているよ。知らなかったの?」 「あ、そう……なの……」 それを聞いて暗い気持ちに少しなる。自分がスラム街で暮らしていた7年間の間に世の中が変わってしまった事、置いてきぼりにされた事を知り自分の世間知らずさを恥じた。 「まあいいや! そう言えばフリットくん、パレードの時少し縮こまっていたよね。大丈夫だった?」 意外な事を言われ、僕は顔を上げる。 「え? あ、うん……多分大丈夫……」 「大丈夫じゃないさ! これから僕たち仕事が増えるんだよ? 本当に大丈夫?」 彼は僕を心配してくれるのか、声のトーンを下げてそう言う。そうは言ってもお世辞しか言えないのは僕の悪い癖だ。 「これから慣れるよ……出来なくても慣れなきゃ」 「うーん、そっか。まあ、こんな所なんて嫌だったらやめてもいいんじゃない?」 「え?」 あまりに飄々とした態度でその言葉を言うので、僕はかなり意外に思った。このユーゲントでは監視体制が厳しく、宿舎であってもこんな気の緩んだ言葉は言ってはいけない決まりだ。 「別に辞めてもいいんじゃない? ユーゲントなんて近衛さんが僕たちを侍らせるためのものでしかないからね〜」 「え、えっと……」 「あー、いいからいいから! 流石に宿舎まで聞き耳立てる奴なんていないって!」 フリッグ陛下のことを罵倒していないだけで、彼はユーゲントのことをそうこき下ろした。ここユーゲントで近衛騎士をこき下ろすなんて、なんて恐れ知らずかと少し怖くなった。 しかし彼の飄々しさにはむしろ清々しさを感じる。確かに考えてみれば今すぐにでも辞めてみたい、本当に。僕もここに入ってきてから近衛騎士の人に叱られたり触られたりして嫌な思いはして来た。 それでも辞められないのは、あの時言われた言葉を信じるしかないからだ。けど── 「まあ……確かに僕も騎士の人にお尻を触られたりとかしたけど……」 「あーわかるわかる! 僕なんて前から股を触られたよー」 「え!? アストルってそんな事までされたの!? てかそんな事までする人いるの!?」 「フリットは逆にやられた事ないの? まあ毎日じゃないけれど……触られるだけだし」 「潰されたりとかは……?」 「された子は居るみたいだねー、お仕置きとかで」 「ヒェッ……」 青ざめる僕を見て、彼は面白さげに笑った。 「はははっ、冗談だって! そんなわけ無いじゃん!」 「え、ええ!? どこまでが嘘なの!?」 「ご想像にお任せしまーす!」 「そんなぁ! 怖いよ僕!」 怖がって震える僕をみて、アストルはさらに大笑いした。しばらくして笑いが止まり、笑い涙目を人差し指で拭くと僕に語りかけた。 「まあ大丈夫だって。どうせ成人になったら捨てられるんだから、今耐えれば怖い思いはしないよ」 「そう……なの……?」 「そうだよ。まあ、他のみんなは成人になるまでに命を捧げるつもりで居るらしいけど、僕はどうかなぁ……無理矢理やらされたようなものだし」 無理矢理、と言う言葉に少し疑問を抱く。まるで僕と同じようにユーゲントにいるしか無い理由があるかのようだった。 「どう言う事?」 「僕は親が皇女派? って言われる人でさ、ユーゲントが設立された時親は入れ入れって煩かったんだ」 「そうなの?」 「本当は普通の高校に入りたかったんだけど、ここしか入れないぞ! なんて言われたから仕方ないかぁ、って」 彼は仰向けに腕枕を敷き、呆れたように目を閉じた。 フリッグユーゲントに入団した団員たちは専門の学校が用意される。彼らはその学校に通うことが強制され、当然生徒は皆男子で先生は皆近衛騎士の女性だ。 「実は僕もなんだ……」 「そうなの?」 「僕はスラム街の出身で……近衛騎士の人に誘われた時言われたんだ、ここに入れば助けてやるって」 僕は都合の悪いところだけを隠して素性を簡潔に言った。流石に親が宰相派だと言うことは、皇女派だった彼には……まだ言うことはできない。 「そっかぁ……まっ! 僕も今回の徴兵は強制みたいなもんだし、仕方ないよね! 僕は嫌だけど!」 アストルの無邪気な声音に、僕は自然と笑いが溢れた。それを見たアストルも僕に釣られて笑い始め、二人っきりの部屋に子供の声が響く。 と、その子供だけの空間を隔てる扉がドしんと叩かれ、二人は振り返る。 『おい貴様ら! 今の言葉聞こえたぞ! 扉を開けて出てこい!』 「やっば! アレアのオバさんだ!」 有名人なのか、アストルは焦って扉へ向かってドアノブを捻る。 「いや〜ごめんごめんアレアさん、まだ消灯時間じゃ無いからはしゃいじゃって……」 「言い訳するな、先程まで近衛騎士を笑っていたのは聞こえてるぞ」 扉を開けて出てきたのは、金髪で吊り目を施した化粧の濃い近衛騎士の女性だった。顔は性格を表すというが、いかにもキツそうなその顔に合わさり声のトーンもキツかった。 「それからこれからは大尉と呼べ、貴様らはもはや兵士なのだからな」 そう言って彼女はアストルを廊下に立たせた。 「おい、貴様もだ」 「え? えっと……」 「いいから来い!」 大声で怒鳴ってくる人は苦手だ。たとえそれが女性であったとしても。 廊下に立たせれた僕は直立の姿勢を強要され、彼女は手を大きく振り上げた。 「ッ!!」 乾いた音が2発、二人の頬を引っ叩いた。僕は痛みに耐えかね少し涙が出て、困惑して言葉が出なかった。 「いいか? ユーゲントたる貴様らはもはや兵士だ! 帝国に使える立派な兵士なのだぞ!」 彼女は鞭を取り出し、アストルを1発引っ叩く。 「フリッグ殿下は無論のこと! 近衛騎士団を馬鹿にすることすら許されんのだぞ!」 「……!……!」 「分かっていのるか!?」 一通り彼をいたぶると満足し、彼女は無知の矛先を僕に向けた。 「それから貴様……今日の行進はなんだ一体? あのトロトロとした動き、やる気があるのか?」 「え、えっと……」 「貴様! 正しく答えろ!」 鞭を振りかざそうとした彼女。僕は目を瞑り、迫り来る痛みに耐えかねようとした。だが、その鞭の矛先は横槍のような一声に止められる。 「止めなさいアレア大尉!」 凛としたその声は、大声で怒鳴っても僕の耳を貫かなかった。 「ッ!、カレン少佐……!」 「振り下ろそうとしているのは鞭ね? そんなものを子供に振りかざすのは止めなさい」 「しかし少佐! 彼らは我らを馬鹿にして……!」 「だからといって鞭を振りかざすのはやりすぎです。言葉で叱る程度にしてください、いいですね?」 カレン、と言われた女性士官は金髪に三つ編みの凛とした雰囲気を醸し出す。彼はその髪をふさりと手で払いつつ、アレアという女を叱りつける。僕の鼻腔に甘い香水の匂いが漂った。 「少佐! 彼らは体罰を与えなければ学習しません! 馬鹿は叩かなければならないのです!」 それでもなお、彼女は鞭を片手に自分の主張をぶつける。 「……貴女、少年たちをいたぶって楽しんでいるでしょう?」 「ッ!」 しかし三つ編みの女性はその主張をバッサリと切り捨てた。 「少なくとも私の前では少年らへの体罰は禁止とします。良いですね?」 「くっ……分かりました……」 彼女は吐き捨てるようにそう言い残し、足をツカツカと廊下を去っていった。彼女が去った後、周りの部屋のガヤが再び聞こえ始めた。どうやら彼女は相当嫌われているらしい。 「大丈夫ですか? 二人とも?」 「え、えっと……」 女性士官──カレンさんは僕たちの頭を撫で、 「うん、まあ平気だよカレンさん」 「カレン少佐、ですよ」 さっきの女とは違い、優しげな声で注意するカレン少佐。その目線が僕を見るたび、少し照れ臭くなる。ありがたい優しさだった。 「あ、貴方はこの前やって来た子ですね?」 「え、あ、はい……」 「私はカレン、カレン・リューメリン少佐です。貴方は?」 彼女が顔を近づけると、自然と心臓の鼓動が速くなる。僕はたじろぎながらも自分の名前を絞り出す。 「え、えっと……フリット、フリット・リコリスです。階級は二等兵からスタートしました」 「フリット二等ね、ありがとう。来月から本当に戦場に向かうかもしれないけれど、頑張ってね」 そう言って僕を撫で、にこやかに微笑む彼女。僕は自然とどきりとした。カレンはにこやかに立ち上がると僕は頭に残った手の余韻に浸っていた。 「フリット! 凄いじゃん!」 「え? 何が……?」 彼女が去ると同時に、アストルが声をかけてくる。彼はフリットに興奮した様子で目をさっきよりも輝かせている。 「カレンさんに気に入られたんじゃ無いの!?」 「え、え?」 「カレンさんはみんなに優しくしてくれるけど、出会って1日目で撫でられるなんて!」 「そ、そんなにすごいの……?」 「すごいって人じゃないよ! みんなの憧れだよ! 羨ましいなぁ……撫でられた頭、触らせてよ!」 「え、ええ!?」 その後、アストルに羨ましがられてわしゃわしゃと髪を撫でられる。今日出会った友達にこんなことを言うのはなんだが、彼女の手の感覚が消される感覚が微かにした。 もっと彼女の余韻に浸りたかったなぁ……
https://w.atwiki.jp/generation-overworld/pages/20.html
ファミ通より http //or2.mobi/index.php?mode=image file=35857.jpg http //or2.mobi/index.php?mode=image file=35858.jpg http //or2.mobi/index.php?mode=image file=35859.jpg http //or2.mobi/index.php?mode=image file=35860.jpg http //or2.mobi/index.php?mode=image file=35861.jpg http //or2.mobi/index.php?mode=image file=35862.jpg <マイキャラ声優まとめ> 【少年TYPE】 柿原徹也(アンジェロ・ザウパー【ガンダムUC】、ディーン・アノン【ガンダムAGE】) 岡本信彦(サカザキ・ケンタ【ガンプラビルダーズ】 、レオス・アロイ【ガンダムEXVS】) 代永翼(イレイ・ハル【ガンプラビルダーズ】) 保志総一朗 (キラ・ヤマト【ガンダムSEED】、カナード・パルス【X ASTRAY】) 松本保典(アレハンドロ・コーナー【ガンダム00】、ハルマ・ヤマト【ガンダムSEED】、エドワード・ハレルソン【SEED MSV】、騎士ガンダム/サタンガンダム/スペリオルドラゴン【SDガンダム外伝】) 【青年TYPE】 中村悠一 (グラハム・エーカー【ガンダム00】、ナイジェル・ギャレット【ガンダムUC】) 小野大輔(スウェン・カル・バヤン【スターゲイザー】、ウルフ・エニアクル【ガンダムAGE】) 宮野真守(シャムス・コーザ【スターゲイザー】、刹那・F・セイエイ【ガンダム00】) 内山昂輝(バナージ・リンクス【ガンダムUC】) 津田健次郎(ドール・フロスト【ガンダムAGE】) 【壮年TYPE】 石塚運昇(セルゲイ・スミルノフ【ガンダム00】、ヨンム・カークス【ガンダムUC】、メラン【CCA】、アイムザット・カートラル【X】、ゲラート・シュマイザー【ジオニックフロント】) 堀秀行(シュバルツ・ブルーダー【Gガンダム】、ロード・ジブリール【ガンダムSEED DESTINY】、ジョージ・グレン【SEED】) 三木眞一郎(ロックオン・ストラトス【ガンダム00】) 稲田徹(ハリー・オード【∀ガンダム】、バラック・ジニン【ガンダム00】) 成田剣(ブライト・ノア【ガンダムUC】) 【少女TYPE】 池澤春菜 小笠原亜里沙(ソーマ・ピーリス、オレンジハロ【00】) 伊瀬茉莉也(ノヤマ・リナ【ガンプラビルダーズ】、ロニ・ガーベイ【ガンダムUC】、ウェンディ・ハーツ【ガンダムAGE】) かないみか(ティファ・アディール【ガンダムX】) 高垣彩陽(フェルト・グレイス【ガンダム00】、デシル・ガレット【ガンダムAGE:フリット編】) 【女性TYPE】 戸松遥(ミレイナ・ヴァスティ【ガンダム00】、ミコット・バーチ【ガンダムUC】) 遠藤綾(絹江・クロスロード【ガンダム00】、ダイアン・リー【ガンプラビルダーズ】、エミリー・アモンド、ユノア・アスノ、ハロ【ガンダムAGE】) 花澤香菜(ロマリー・ストーン【ガンダムAGE】) 伊藤静(ヒルデ・ニーチェ【ガンダム戦記】) 倉田雅世(マユラ・ラバッツ【ガンダムSEED】、山吹樹里【ASTRAY】) 【淑女TYPE】 恒松あゆみ(マリナ・イスマイール【ガンダム00】、マリナ・アスノ【ガンダムAGE】、貂蝉キュベレイ【三国伝】) 勝生真沙子(レコア・ロンド【Zガンダム】、ルセット・オデビー【0083】、ヴェドバ・モルテ【ガンダムX】、ロンド・ミナ・サハク【ASTRAY】) 池本小百合(リィズ・アノー【ガンダムF91】、アヌ【ZZ】) 井上喜久子(アイナ・サハリン【08小隊】、アリーネ・ネイズン、死神【IGLOO2】、カリダ・ヤマト【ガンダムSEED】) 甲斐田裕子(マリーダ・クルス【ガンダムUC】)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/125790.html
ロジーナドイルウィーラー(ロジーナ・ドイル・ウィーラー) 連合王国貴族のリットン伯爵の系譜に登場する人物。 関連: エドワードブルワーリットン (エドワード・ブルワー=リットン、夫) エミリーエリザベスブルワーリットン (エミリー・エリザベス・ブルワー=リットン、子) ロバートブルワーリットン (ロバート・ブルワー=リットン、息子) 別名: ロジーナブルワーリットン (ロジーナ・ブルワー=リットン)
https://w.atwiki.jp/sekainosentaku/pages/147.html
エミリア・アルバーン (ID 3nKnWKR15O) 概要 「月」の僕の一人で吸血鬼の序列第5位のデイウォーカー、趣味はメイドで、月の居城「ブラン城」でメイド長をしている。眷属に自身の実の妹「エムリア・アルバーン」がおり、彼女はブラン城でメイドをしている。通称「最凶のメイド」.エムリアの死後、ブラン城を離れ放浪していたが諸事情あってGAと合流、現在行動を共にしている。ちなみに船が大の苦手であることが判明した。世界樹の節制率いる組織と個人的につながりがあり、怪しげな兵器のテスターを務める事もある。そのつてでブラックホール砲や携帯要塞、異能を封じ込める「幻想封じ」等と言った超兵器を所持している 外見 イギリス人で、金髪にとび色の目のショートカット。服装は当然メイド服である。 性格 表向きは礼儀正しく、また本心でも人に仕えることに至上の喜びを感じる。 その反面、かなりのサディストであり、尋問・拷問が好き。 さらにかなりの負けず嫌いでもありシスコンと、色々難がある性格をしている 能力 妹であるエムリアの死後受け継いだ「パウダーフィールド」と、自身の配下である吸血鬼3000人を呼び出す心理鏡「たった一人の大軍勢(ワンマン・アーミー)」を所持する。 なお、異能や能力ではないらしいが、明らかに異常な大きさと量の物体を持ち運ぶ技術を持っている様子で、懐から家具だの重火器だのテントだのを取りだすことができる